夏の風物詩である高校野球甲子園大会。2025年も熱戦が繰り広げられていますが、やはり気になるのが「雨」の影響です。
特に甲子園は完全屋外の球場のため、雨天時の試合開催にはさまざまなルールや運営上の工夫があります。
この記事では2025年の最新情報をもとに、雨天時の試合順延の決定基準や発表時間、さらにチケットの払い戻し対応について詳しくご紹介します。
雨天中止の基準は?明確な降水量基準はない
まず、甲子園の雨天中止について最も多い質問が「どのくらいの雨で中止になるのか?」です。実は、高校野球の甲子園大会においては、
- 降水量などの明確な数値基準は設定されていません。
この点はプロ野球など他のスポーツと大きく異なっています。ではどのように中止の判断がされるのかというと、
- 日本高野連が当日のグラウンド状況や天気予報、選手と観客の安全面を総合的に判断して決めています。
- 特に雷や強風、グラウンドの著しい悪化がある場合は即中止が決定されることが多いです。
- 甲子園のグラウンドは水はけが良いことで知られていますが、限度があります。水たまりができたりぬかるみがひどい場合も安全に考慮し中止判断となります。

雨量でカチッと基準があるわけじゃなく、選手の安全最優先で判断されるようです
雨天中止の発表時間は?当日の朝に決定されることが多い
次に気になるのが「雨天中止の発表が何時にされるのか?」という点です。これについては、
- ルールで厳密な発表時間は決まっていません。
- しかし多くの場合は試合当日の朝6時~正午頃までの間に発表されます。
- 特に第1試合が朝8時30分開始の場合、最速で6時頃に中止決定がされることが多いです。
このようにギリギリまで現地の状況や天気の変化を見て判断されるのは、できるだけ予定通りに試合を行いたいという思いからです。悪天候がほぼ確定であれば前日に発表されることもあります。
発表は主に、
- 阪神甲子園球場の公式サイト
- 日本高野連の公式サイト
- テレホンサービス(自動音声案内)
で行われるため、応援に行く方はこまめなチェックが欠かせません。
雨天順延時の基本的なスケジュールルール
- 雨天中止が決まると、その日の全試合が翌日以降に順延される
1試合だけ中止でも、同じ日の他の試合もセットで翌日にずらされます。これによりトーナメントの公平性を保ち、予定されていた全試合を順番通りに消化します。 - 順延は大会全体の日程を繰り下げるため、休養日もスライドされる
高校野球では準々決勝、準決勝、決勝の前日に「休養日」が設けられていますが、雨で試合が中止されると休養日も後ろにずれていきます。
例として、2025年の甲子園で8月10日が中止になると、以降の試合日や休養日もすべて1日ずつ後ろにずれる可能性があります。 - 「継続試合」の制度により、途中で打ち切られた試合は翌日以降に続きから再開される
降雨などで試合が途中中断した場合、試合は打ち切り時点から続きが翌日以降に実施されます。
このため、コールドゲーム(降雨コールド)は廃止され、必ず最後まで試合が行われる仕組みになっています。 - 複数日連続で雨天中止となった場合でも、全試合が消化されるように日程の大幅な調整が行われる
大会スケジュールに余裕がないため、遅れを取り戻すために休養日を削減したり、1日に複数試合を実施するなどの対応が行われる場合もあります。 - 順延日には新たにチケットが必要であり、元の中止日チケットは使用できず払い戻し対応
順延が発生すると、元の試合日のチケットでは入場できず、別途新たに順延日のチケットを購入する必要があります。元のチケットは払い戻し対応となります。
- 順延や中止の発表は原則として試合当日の朝6時〜7時頃に行われることが多いです。
- 状況次第では前日に発表されることもありますが、多くは直前まで様子を見て判断されます。
※8月7日(木)午前の部が中止になり以降のスケージュールは公式ホームページで確認できます
チケットの払い戻しと順延日のチケット購入について
雨天での中止・順延に伴うチケット対応は観戦者にとって重要なポイントです。2025年のルールでは、
- 中止日のチケットは原則として払い戻しとなります。
- 払い戻しは購入場所によって方法が異なり、ネット購入、コンビニ購入、クレジット決済それぞれの対応期間内に手続きが必要です。
- 順延された試合日のチケットは新たに別途購入が必要で、元のチケットは使用できません。
- 1試合でも成立した場合、その後の試合が雨で中止になっても払い戻しは基本的にありません。
例えば、2025年8月7日午前の部が中止になった際も、該当するチケットは払い戻しされ、順延された8月8日夕方の部は新たにチケットを購入する必要があります。
チケット情報は公式ホームページで案内されています。

中止になった日のチケットは一度払い戻しをして、改めて買いなおす必要があります
まとめ
- 高校野球甲子園の雨天中止は明確な降水量基準はなく、グラウンド状況と安全面を総合的に判断して決定される。
- 中止の発表は基本的に当日の朝7時~正午頃に行われ、公式サイトやテレホンサービスで確認可能。
- 雨天順延の場合はその日の全試合が翌日以降に順延され、途中打ち切りでも継続試合として再開される。
- チケットは中止日のものは払い戻し対象。順延日の試合は新たにチケットを購入したうえで入場する。
- 公平な試合運営や選手の安全を最優先し、日程は柔軟に変更・調整される。
雨の日の甲子園はやむを得ない部分もありますが、最新の情報をこまめに確認し、観戦計画を立てることが大切です。選手も観客も安全とフェアプレーが確保されるよう、ルールや対応が進化しています。
※本記事の内容は執筆時点の情報をもとにご紹介しています。詳細は変更となる場合がありますので、必ず最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
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